ETCカード

1.債務整理を行う場合は、当然ですが対象となるクレジットカードは使えなくなります。水道光熱費や電話料金などがクレジットカード払いとなっている場合は、その支払い方法を口座振替や納付書払いに変更する必要があります。

支払方法を変更しないと、クレジットカード会社から変更するよう催促の連絡があります。任意整理の場合は、支払方法を変更しないと債権額が確定しないため、手続きを進めることができません。

2.水道光熱費や電話料金等、日々利用しているものについては、支払方法がクレジットカードになっていればすぐに気付くと思います。

しかし、月々数百円程度のネットコンテンツの会費などの場合、申し込んだことも、毎月支払っていることも忘れてしまっていることがあります。

弁護士に債務整理の相談をする前に、クレジットカードの利用明細を確認し、毎月引き落とされているものをチェックしておくとよいでしょう(年会費等、1年に1回クレジットカードで支払っているものも同様です)。

3.頻度としてはそれほど多くはないですが、任意整理の受任後、または任意整理による和解成立後に、任意整理を行ったクレジットカード会社から、ETCカードの利用があったとの連絡があることがあります。

債務整理に入れば、クレジットカード会社は当然、クレジットカードやETCカードを利用停止にしますので不思議に思っていたのですが、あるクレジットカード会社の担当者から、ETCカードは安全のため継続利用できるようにしている場合があると聞き、納得しました。

つまり、債務整理を行ったクレジットカード会社のETCカードを誤って機器に入れっぱなしにしたままETCのゲートに突入してしまった場合に生じうる危険を防ぐということです。

4.もちろん、利用停止になっていないからといって、債務整理を行ったクレジットカード会社のETCカードを故意に使うことは問題です(ETCの利用が頻発すればクレジットカード会社もカードを利用停止にするでしょう)。

そのため、債務整理をご依頼いただく際は、ETCカードをお持ちの場合は預けていただくことにしています。