⑴ 弁護士法人心 千葉法律事務所を設立してから5か月が経過しました。
高校生のときは毎日京成千葉線の千葉中央駅を利用していましたが、千葉市まで来ていたのはその3年間と、弁護士になる前の司法修習の9か月(民事裁判、刑事裁判、検察各3か月)のみですので、区や駅の地理的な位置関係がまだ把握できておらず、ご相談の際、最寄り駅はどちらですか?とお聞きすることも多いです。
ただ、これは柏で業務をしていたときも同様で、もともと柏が地元というわけではなかったですので、地名が読めないことや(「十余二」など。「とよふた」と読みます)、駅前の道路の愛称(「サンサン通り」など)がわからなかった、ということがありました。
⑵ 千葉県内には規模の大きい裁判所が二つあり、一つは千葉市にある千葉地方裁判所(本庁)で、もう一つが松戸市にある千葉地方裁判所松戸支部です。
千葉地方裁判所松戸支部の管轄は松戸市、柏市、野田市、流山市、鎌ヶ谷市、我孫子市で、市川市、船橋市、浦安市は千葉地方裁判所(本庁)の管轄になります。
ただ、千葉県の地図を見ていただければ一目瞭然ですが、直線距離では市川市は千葉地方裁判所(本庁)がある千葉市中央区よりも千葉地方裁判所松戸支部がある松戸市の方が近く、浦安市は東京地方裁判所がある霞ヶ関の方が近いです。
そこで、以前から、船橋市に事務所を構える弁護士を中心に、船橋市に千葉地方裁判所の支部を作ろうという運動が行われていますが、船橋市があまり乗り気ではないようで、実現の見込みは立っていません。
逆に、コロナ禍で裁判手続のIT化が加速し、そうなると裁判所の地理的関係はあまり問題にならなくなりますので、支部の増設はより難しくなる(不要になる)ということになるでしょうか。
⑶ ただし、市川市(JR総武線の下総中山駅から歩いて行ける距離)には簡易裁判所と千葉家庭裁判所の出張所があり、市川市、船橋市、浦安市が管轄区域ですので、140万円以下の民事訴訟や民事調停、家事調停等はここで行うことになります。