1 あらゆる仕事は、技術等の進歩により業務のやり方が変われば、それに合わせて新たな技術等を習得しなければなりません。
弁護士業務も、ITなど技術等の進歩があればそれに対応していかなければなりませんが(民事訴訟のIT化も進んでいます)、それ以上に重要なのは、知識・情報のアップデートです。
弁護士の典型的な仕事は、法律を適用してトラブルを解決することですが、その法律が改正された場合は、改正後の内容を習得しなければなりません。
また、法律を解釈適用して強制的にトラブルを解決するのは訴訟手続になりますが、裁判所が判決という形で下した判断は、その後の同種事例を解決する際の重要な指針になりますので、最高裁判決はもちろん、下級審裁判所の重要な判決も知識としてある程度習得しておく必要があります。
弁護士はこのような職業ですので、弁護士には勉強(学問)が好きだという人が多いように感じています。
もちろん、私のそのうちの一人で、憲法、民法、民事訴訟法など大学法学部および司法試験受験の際に徹底的に学んだ法律分野でも、改訂版や有力な学者による基本書が発売されたら購入して棚に置き、いつか読もうと思いながら読むのは一部だけ、というような感じになっています。
2 勉強(学問)が好きということは、何に対しても知的好奇心を抱くということでもあります。
ラジオでは、NHKの語学番組や放送大学のラジオ講義を聴くことができますが、とくに放送大学は番組数も多いですので、知的好奇心が強いとあれもこれもと手を出してしまい、結局どれも身に付かなかった、ということになりかねません。
私も一時期、放送大学のテキストを買い込んで講義を聴こうとしましたが、結局ほとんどの講義は聴かなくなって、最後まで聞いたのは1講座だけ、ということがありました。
その後しばらくはNHKも放送大学も聴いていませんでしたが、今年の4月からは再度ラジオを聴いて勉強しようかと思っています。ただ、前回のようなことは回避しなければならず、また年齢的にも残された人生には限りがありますので、聴講する番組を厳選して、ということでどれを聴こうか選択中ですが、やはりあれも聴きてみたいこれも聴きてみたいとなり、なかなか決まりません。