遠近両用レンズ

日常生活の中には、ジェンダーにまつわる無意識の刷り込みが多々存在します。皆さんも、「男だから」「女だから」「男らしく」「女らしく」というようなことを一度は言われたことがあるのではないでしょうか。弁護士の中には、ジェンダー平等について啓発活動などをしている方も多くいらっしゃいます。

私も、「男らしく」「女らしく」という発言には強い違和感、嫌悪感を抱いています。例えば衣服について、レディースものにはかわいいものも多く、私は、気に入ったものは購入して着用しています。もちろん、店舗では購入しづらいですので(店舗で購入しづらく感じるのもジェンダーバイアスの影響ですね)、ユニクロのオンラインで購入しています。

ユニクロはサイズもしっかり表記されていて、メンズのサイズとの比較も容易です。また、ユニクロの男性従業員の方がレディースものを着用した画像も多数掲載されていますので、自分が着用した場合にどのように見えるのかについてのイメージが掴みやすいです。なお、レディースものを着用して外出するときは、女性用の化粧品を使ってごく簡単なメイクを楽しむこともあります。

今年の春、それまで5年ほどかけていたレイバンのメガネがだいぶ古くなってきたので、買い換えることにしました。メンズのメガネはあまり好きではないのですが、かといって私は小顔ではなくレディースのメガネではフレームが小さいですので、ユニセックスのメガネを購入することにしました。普通のメンズのメガネよりもとくにレンズの上下幅は大きくなっています。

店員さんに「このメガネをお願いします」と伝え、視力検査などを一通り受けた後、店員さんから、「レンズは遠近両用にしたらどうですか」と言われました。ああ、私はもう遠近両用のレンズにする年齢(老眼)なのね。ユニセックスのメガネはレンズの上下幅が大きいから遠近両用のレンズに向いているのね。この日は不覚にも自分の年齢を意識させられることになり、一日しょげもんでした。

性のあり方はグラデーションであり、「男性」「女性」と明確に区別できるものではありません。ご自身の性に少しでも違和感をお持ちの方は、例えば男性(身体的性)であればМtFの方のウェブサイトを閲覧してみるのもよいのではないかと思います。

R.I.Pあっちゃん(1966/3/7-2023/10/19)素敵な歌声でした。ありがとう

BUCK-TICK / 「スピード」ミュージックビデオ – YouTube

暑い日が続いてますね

このブログを執筆しているのは2023年8月30日ですが、本当に暑い日が続いていますね。千葉のこの先1週間の予報でも、最高気温が30℃を超えない日は見当たりません。弁護士業務では裁判所などに行く機会が多いですので、車があるととても便利ですが、私は、一人で車を運転するのは危険なので、使っていません。昨日も、京成佐倉から佐倉の裁判所までがんばって歩きました。

夜も暑くてエアコンを付けていないとぐっすり眠れませんが、付けたまま寝ると夜中に体が冷えて急に震えだし、しばらく布団に包まって震えているので、空調の調整も大変です。昨日の夜も夜中に震えだし、急いでエアコンを止めて布団に包まりしばらくの間ブルブル震えていました。

夜中の気温が25℃程度以下になれば、窓を開けて寝ると涼しいですので、せめて最低気温だけでも25℃以下になってほしいところです。

ただ、私は夜中2回ほどトイレに行くため(歳ですね・・・)、涼しくなっても良い睡眠はなかなか取れないでしょう。

外気温が30℃を超えていると私にとってはいいこともあります。私は、運動は全くできませんが、水泳だけは、小学校1年生くらいのときに渋谷にあった阪急スポーツクラブに行かされていたので、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライすべてなぜか泳げます(ただ、慢性的な腰痛なので、現在は、クロール以外はあまり泳ぎません)。水泳を習っていたころのことはほとんど覚えていないのですが、水着の紐が切れて泳いでいる途中で脱げてしまったことはよく覚えています笑

水泳をすると、どうしても髪の毛が濡れてしまい、濡れた髪をはじめて見せた夜♪になってしまいます(工藤静香の「恋一夜」の歌詞ですよ。私の好きな曲の一つです)。もちろんドライヤーで乾かしますが、毛量が多く長めですのでなかなか乾きません。でも、外気温が30℃以上あれば、外を歩くとすぐに乾いてしまいます(もちろん、日傘はさして紫外線対策はしていますよ)。

今朝のテレビ朝日のモーニングショーで真夏でも30℃を超えない長野県の避暑地についての特集をしていて、移住している方もいるそうですが、私は、1年のうち数週間は30℃を超える場所に住んでいたいです。

もちろん、熱中症対策は大事ですよ。水泳はかなりの運動量があり発汗量も多いですが、水の中にいるためそれに気づきにくいですので、私は、スポーツクラブで水泳をする場合、500ミリリットルの経口補水液を持参し(スポーツドリンクではないですよ。経口補水液です)、泳ぐ前に半分程度飲んでいます。

雑感

弁護士の業務は、現在はその対象も広がってはいますが、典型的には、紛争事案について法律を適用し、解決に導くというものです。その解決の方法として、紛争の相手方との交渉や、裁判所での調停、裁判があります。

この法律ですが、その条文は抽象的なことも多いですので、実際の紛争に適用するにあたっては、最高裁判所の判例や高等裁判所等下級審の裁判例を参考にしなければならないことも多くあります。

また、法律そのものについて大きな改正がなされた場合は、改正法についての知識をしっかり身に付ける必要があります。

さらに、司法試験合格者数の増加により弁護士数もかなり増えましたが、それにより生じたのは、弁護士が扱う各分野についての専門分化です。現在では、刑事事件専門事務所、離婚事件専門事務所、相続事件専門事務所、交通事故専門事務所など、専門事務所は珍しくなくなりました。

専門分化により、各分野についての知識、処理方法などが深化し、複数の分野を広く浅く扱うということが難しくなってきました。

もちろん、弁護士としての一般的な能力を身に付け、底力を養うためには、多種多様な案件を扱うことで様々な知見を習得する必要がありますが、そうなると、各分野の深化に追いつけないということにもなりかねません。

このように、弁護士は常に知識や情報をアップデートし、取り扱っている分野の深化に追いついていかなければなりませんが、年齢を重ねると物忘れも激しくなり、勉強を継続するための体力も衰えますので、知識のブラッシュアップがなかなか困難になります。

私も既にアラフィフで体力も衰えてきていますが、私は視力がかなり悪く、かつ左右の目の視力が異なるため、慢性的な眼精疲労で、書籍や雑誌に目を通すことができる時間も限られています。

最近、講談社現代新書で河村小百合さんの「日本銀行 我が国に迫る危機」が出版されましたので、購入し読んでいますが、他にも読みたい本は多く、読みたい本ばかり読んでいると、法律関係の本に目を通す時間が減ってしまうので悩ましいところです。

薬害は繰り返す

11月25日に衆議院議員会館で行われた超党派議員連盟による「新型コロナワクチン接種と死亡事例の因果関係を考える」勉強会での福島雅典京都大学名誉教授の発言がネットで話題になっています。

福島雅典京都大学名誉教授は、イレッサ訴訟でも原告側証人として証言を行った方です。

なおイレッサとは、英国アストラゼネカ社が開発した錠剤型の肺がん治療薬で、がん細胞だけを狙い撃ちにする分子標的薬です。副作用の少ない「夢の新薬」と患者や医療関係の期待をあおっておいて、2002年7月、約5カ月間のスピード審査で世界に先駆けて承認されました。発売直後から間質性肺炎の急性障害などによる死亡報告が続出し、2012年12月末までに862人が死亡しました。

イレッサ訴訟は東京と大阪で行われ、大阪地裁は製薬会社の責任を一部認め(国の責任は否定)、東京地裁は製薬会社と国の責任を一部認めましたが、控訴審(大阪高裁、東京高裁)はいずれも製薬会社および国の責任を否定し、最高裁は大阪訴訟については上告を棄却し、東京訴訟については上告を受理しませんでした。

なお大阪訴訟の弁護団長は中島晃弁護士、東京訴訟の弁護団長は白川博清弁護士です。

今回の投稿では、勉強会での福島名誉教授の発言について文字起こしをしてご紹介します。なお、勉強会には厚労省の担当者も出席しており、福島名誉教授の発言は厚労省に向けられたものです。

まず一つ目の動画はこちら。

T. Miyazawa DVM PhD宮沢孝幸🎹さんはTwitterを使っています: 「私を見ているようです。 普通激怒しますよ。大学人として。」 / Twitter

文字起こしは以下のとおりです(必ず動画を見て確認してください)。

『ワクチン接種後に心血管系と心臓の障害で半分が亡くなっているんですよ。ね,この死因の中。あなた方よくわかっているでしょ。アルファ,ベータ,ガンマなんてバカみたいな事やって。無能な学者を揃えて,御用学者とももう言えない。曲学阿世の徒。科学と医学をもう徹底的に無視する。もうこんなことあってはならない。科学技術立国でしょう。科学と医学を無視して,なんか医療を崩壊させて,めちゃくちゃだよ。これ,夢から現実へと捉えて,心血管系の救急がどれだけあるかを見してる。このワクチンを打って血圧が上がった人はみんなワクチンのせいですよ。このワクチン2000人,ほぼ2000人だけどこの数倍は死んでると思う。ほとんどが泣き寝入りしてるんだから。泣き寝入りだって。ね。たまたま,司法解剖してわかった人についてこれ意見書出した。ほったらかしじゃないの。なにやってんだってことだ。隠蔽したってしょうがないんですよこの事実を。かつて薬害がそうだった。川田さん(注:川田龍平さん)ものすごくそれで苦しんだはずじゃないの。ね,だから何としても薬害を根絶しないといけない。この国は薬害からレッスンを受けてもう二度と薬害ができない国になってるんです。だけどそれを強引に無視して,何兆円も使ってこのワクチンを輸入して国民を扇動して,だからちっとも収まらない(注:コロナが収まらないということ)。』

二つ目の動画はこちら。

T. Miyazawa DVM PhD宮沢孝幸🎹さんはTwitterを使っています: 「その通り!はよやれ!」 / Twitter

文字起こしは以下(動画は必ず見てください)。

『(注:mRNAを)ナノパーティクルにくるんで入れることがいかに危険かっていうことだ。あらゆる細胞がそれを飲み込んで,それで細胞が変換していっちゃうんですよ。そういうことがもう今わかったんだよね。メカニズムははっきりしてる。即刻評価委員会解散して全例調査しなさい。これが結論だ。全例調査だよ。それからワクチン打ってから調子が悪くなった人はみんな医療機関に周知して,ね,もたもたしていたらだめですよこれ。何が起こるかわからない。心血管障害,自己免疫疾患,感染しやすい。それから脳にも来るんだ。ナノパーティクルは脳に取り込まれるんですよ。これを頭の悪い学者は,血液関門は通らないから大丈夫だって,バカじゃないって言いたい。自然免疫を抑えられるんです。だから,日本人が初めね,蔓延しなかったのは唾液中にIgA(注:体内では2番目に多い免疫グロブリンで、鼻汁、涙腺、唾液、消化管、膣など、全身の粘膜に存在。IgAは、粘膜の表面で病原体やウイルスと結合し、病原体やウイルスが持っている毒素を無効化して感染しないように阻止する働きがある)があってね。コロナに対して交差耐性があるから抑えられてたんですよ。ところがワクチン打ったがためにそれがシャットダウンされたんだよ。自然免疫を抑えられたからこういうことになっているんですよ。ちっとも収まらないじゃない,ね。どんどん広がりますよ。
今ブレークスルー感染計算しました?もう,ほとんどの人がブレークスルー感染ですよ。今罹っている人がね。ワクチン打ってない人が罹ってるんじゃないの。ワクチン打った人がうつしあっているの。厚労省から提示されているデータで全部明らかだから後でお話ししますよ。』

文字起こしは以上です。

私はmRNAワクチン(正確には、mRNA型生物製剤と呼ぶべきものです)について出てきた当初から情報を収集し危険性を感じていましたので、1回も打っていません。なお新型コロナには罹っていません(少なくとも発症はしていません)。

※molbio08先生がゾコーバについて投稿していますので下記のリンク先をご覧ください。

molbio08さんはTwitterを使っています: 「ソコーバは低分子化合物に分類される医薬品。この化合物は人体にとってこれまで投与されたことがない物質です。かなり大規模な臨床試験を行わないと安全性は保証できません。今回の治験の規模は限定的。このような医薬品には当面、手を出さない方がいいというのが薬学研究者の常識です。念のため警告。」 / Twitter

量を減らすのは日本の文化?

アミン・アズムデさんのツイッターの投稿です。物価高に対応するため値段は変えずに量を減らすというのは日本独特の文化?でしょうか。私はたまに業務スーパーでカラムーチョを買いますが、昔と比べ中身はだいぶ減ったような気がします。ほぼ毎日食べている納豆も減っている場合があるので、内容量をよく確認して購入しなければなりません(50グラム3パックで74円の商品と、45グラム3パックで68円の商品がある場合は74円の方を購入します)。

2021年の日本の政府債務残高(対GDP比)は世界1位で、262.49%です。第2位のベネズエラが250.52%、第3位のギリシアが199.40%で、先進国の中で日本の次に高いのはイタリアの150.86%です。日本は本来なら既に財政破綻していてもおかしくなかったのですが、第二次安倍政権誕生後に日銀が始めた異次元金融緩和、すなわち禁じ手である(実質的)財政ファイナンスにより危機を先送りしてしまいました。しかし、実質的財政ファイナンスの副作用は急激な円安や物価高という形で出てきており、危機の先送りはできたとしても、このままではいずれ国民の生活は混乱に陥るでしょう。べゐこんさんが指摘するように、国家予算の支出について、国会議員は、選挙での当選ではなく国益という観点から根本的に見直す必要があります。

https://mobile.twitter.com/okame366/status/1569873618494193667?cxt=HHwWhoDUyaHvp8krAAAA

日本は先進国ですが、国としては三流国家となってしまいました。円安で外国人が日本に来やすくなったので留学生を大勢呼び込もうという動きがある、とのニュースか何かを最近見ましたが、そもそも日本の大学等は外国人留学生に対し世界と競えるような高度かつ有益な教育を提供できるのでしょうか。

小室圭さんは3回目の受験でニューヨーク州司法試験に合格し、米国弁護士として活躍することとなりましたが、日本国内では、ニューヨーク州司法試験は合格率が高いなどとして3回目での合格に否定的な発言が少なからず見受けられました。小室圭さんがまず素晴らしいのは、凋落著しい日本ではなく、世界のリーダーであり続けるアメリカで言語のハンディキャップを乗り越えて弁護士になるべく努力したということです。日本国外に出ようともしない日本人が小室圭さんについてあれこれ否定的な発言をしているのは滑稽としか言いようがありません。せめて毎日「杉田敏の現代ビジネス英語」でも聴いてください。

世界の多くの国々は非科学的なコロナ対策から決別していますが、日本人は科学的に考え行動する能力が弱いようです。モルモットにされてもやむを得ないのかもしれません。

https://mobile.twitter.com/molbio08/status/1586388553709555714?cxt=HHwWhMDUuYH__YMsAAAA

このような日本に失望し海外に移住している人も増えていますが、セカノーさんのツイッターのフォロワー数も順調に増えているようですので、非科学的なコロナ対策に疑問を持つ日本人も増えているのでは、と期待しているところです。

将棋の佐藤天彦九段がマスク着用違反で永瀬拓矢王座に反則負けしたということが最近あり、賛否両論沸き起こりましたが、ここで重要なのは、「RCTで一度も有意差がなく実社会で逆効果な汚い布」(自粛マスク蛋白マン(@1A48wvlkQc6mVdR)さん / Twitter)であるマスクの着用をルール化している点です。医療機器は、薬機法第2条第4項において「人若しくは動物の疾病の診断、治療若しくは予防に使用されること、又は人若しくは動物の身体の構造若しくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等(再生医療等製品を除く。)であって、政令で定めるものをいう。」とされていますが、一般に販売されているマスクは医療機器とはされていません。ただの「雑品」です。

新型コロナワクチン健康被害 審査状況(10月27日現在)は以下のツイートです。

https://mobile.twitter.com/CoronaKaKensyo/status/1586201777703387138?cxt=HHwWhIDU4ZuHqYMsAAAA

日本の歴史上最大の薬害になるでしょう。

https://mobile.twitter.com/You3_JP/status/1586740600300531713?cxt=HHwWgsDT-eiKnoUsAAAA

負動産と外国人の土地所有

9月25日の信州毎日新聞デジタルに、「長野県内の相続放棄、最多3750件 老朽家屋の「負動産化」一因 21年受理」というタイトルの記事が掲載されていました。記事の内容はタイトルからも推測できるとおり、「負動産化」した不動産の相続を回避することを目的とした相続放棄が増えているため、長野県内の家庭裁判所で受理された相続放棄の件数が過去最多になった、というものです。

所有する価値のない不動産を「負動産」と呼ぶ言い方は定着しつつあると思いますが、2019年2月に朝日新書で「負動産時代 マイナス価格となる家と土地」というタイトルの本が出版されています。また、弁護士等向けの実務書を多数出版している新日本法規も、2022年4月に「令和3年改正民法対応 負動産をめぐる法律相談 実務処理マニュアル」という実務書を出版しています。

私も弁護士業務として相続放棄を扱っていますが、不動産を相続したくないということを主な理由として相続放棄を行う方は増えているような印象を受けています。

他方、9月26日、共同通信に「相続土地放棄、原則20万円 都市部宅地は面積で算定」というタイトルで次のような記事がありました。

「政府は26日、所有者不明土地問題の解消を図るため、相続した土地の所有権を手放し、国に帰属させることができる新法の詳細を定めた施行令を閣議決定した。放棄に当たっての負担金を原則1筆20万円とする。ただし、都市部の宅地や一部の農地は面積に応じて金額を算定する。

 新法は2023年4月27日に施行。一定の要件を満たす場合、相続した土地の所有権を手放すことを申請し、法相の承認を経て国に帰属させる。申請者の負担軽減のため、土地が隣接していれば2筆以上でも負担金を原則20万円とする。」

北海道では、中国人が所有する土地の面積は静岡県の面積を超えているそうです。これは、日本以外の多くの国では外国人の土地所有を禁止または厳しく制限している国が多いにも関わらず、日本では外国人が土地を所有・利用することについて何の制限もないからです(なお、2021年6月にようやく安全保障上重要な施設の周辺などの土地利用を規制する法律が成立しています)。

外国人による土地所有は日本の安全保障に直結する問題ですので、日本人は今後の展開を注視しておく必要があるでしょう。

ハンバーガーとポテトで2000円

米国では、普通のハンバーガーとポテトで$14.28(1ドル135円とすると1928円)するようです。

私の今日の昼食はやよい軒でサバの塩焼定食(サラダ付き。760円)にしましたが、米国では3000円くらいになるのでしょうか(ちなみに以前はサバの弁当にしていたのですが、やはり焼きたての方がおいしいのでサバが食べたいときはやよい軒に行くようにしました)。

ただ、アメリカ労働統計局(BLS)が発表した最新の雇用データによると、2022年4月の平均時給は31.85ドル(1ドル135円とすると約4300円)で、1年前の30.20ドルより5.5%増加しているようです。

なお、2020年の平均年収は、1位が米国で6万9392ドル、2位がアイスランドで6万7488ドル、3位がルクセンブルクで6万5854ドルです。日本は3万8515ドルで22位です。現在のドル円レートを前提とすると、アイスランドやルクセンブルクの平均年収は日本の弁護士の平均年収(平均所得)よりもたぶん高いわけで、西洋哲学を愛する私もルクセンブルクへの移住を模索しようかと。

さて、世界各国は物価高に対応するため政策金利を続々と上げていますが、6月17日に行われた日銀の金融政策決定会合で、日銀は、大規模な金融緩和策を維持することを決めました。

欧米では、スタグフレーション(景気が後退していく中でインフレが同時進行する現象)を防ぐためには、タイムリーかつ断固たる金融引き締めを行わないといけないと考えられていますが、日銀は、金融引き締めを行うために政策金利を引き上げると日銀当座預金についての利息の支払いが増え、また保有している国債の評価額が下がることにより債務超過となるため(なお黒田日銀総裁は、国債は簿価会計だから問題ないとしています)、引き締めができないのでしょう。

これも、黒田日銀が異次元金融緩和、すなわち実質的な財政ファイナンスを行ってしまったことが原因であり、国民は、ハイパーインフレという形でそのツケを払わなければならない日が来るかもしれません。

インフレとハイパーインフレ

1 資源価格の高騰などが原因で物価が上昇しており、食料品についても、明日6月1日から多くの商品が値上げされます。需要が増えているというわけではないと思いますので、これはコストプッシュインフレ、すなわち原材料価格や包装資材の高騰による値上げということになります。

今後は、生活費の上昇が見込まれますので、任意整理や個人再生など返済を前提とする債務整理の手続きを弁護士に依頼する場合は、より慎重に検討する必要があります。なお、大手都市銀行など一部の企業は物価高に対応して給料を一律アップさせていますが、多くの企業にとって給料をすぐに上げるのは難しいと思います。

2 アメリカ合衆国は、インフレを抑えるため、政策金利の引き上げを行いました。そのため、日本との金利差が拡大し、急激な円安となりました。

私はドル建ての保険に加入しており、毎年1回4月に保険料を日本円で納付していますが、納付する保険料を決めるための為替レートは、実際に納付する日の1か月前になっています。そのため、保険料を決めるための為替レートは1ドル115円80銭程度でしたが、実際に納付した日の為替レートは1ドル125円を超えていました。

3 インフレは、原材料や人件費などの上昇によって発生しますが、ハイパーインフレはその国の貨幣が信用を失うことによって発生します。そのため、デフレの状態からいきなりハイパーインフレが発生することもあり得ることになります。

日本でこのままインフレが加速した場合、それを抑えるためには政策金利を引き上げる必要がありますが、そのためには日銀当座預金に付利しなければなりません。

そうなると、日銀は、日銀当座預金に預けている民間銀行に対して利息を支払わなければなりません。

また、日銀は大量の国債を保有していますが、金利が上昇するとこの国債の時価は下がり評価損が発生することになります。

このように日銀の資産について評価損が生じ、また負債(利息の支払い)が増えると日銀も債務超過に陥ることになります。このとき、日本円が従来の信用を維持できるかどうかが問題で、維持できなければハイパーインフレが発生することになります。

4 投資については従来から分散投資の重要性が言われていますが(卵は一つの籠に盛るな)、ハイパーインフレに備えるためには通貨についても分散が必要です。私は外貨預金はしていませんが、上記ドル建て保険や、米国株の投資信託を保有することで通貨分散も行っています。

YouTubeを利用した学習

1 最近、簿記の勉強をやり直そうと思い、無料で視聴できるYouTubeで講座がないか確認したところ、「ふくしままさゆき」さんなど、複数の公認会計士等の方が講座を提供していました。

簿記については、弁護士等の法律実務家になる前の司法修習中に勉強しておいた方がいいと言われていましたので、通信講座を購入して勉強しましたが、チンプンカンプンで、日商簿記3級も合格せず投げ出してしまいました。

しかし、YouTubeで複数の講座を視聴したところ、なぜそうなるのか、なぜそう処理するのかという理論、理屈の部分の説明がしっかりなされており、ようやく理解することができました。

2 私はもともと単なる暗記が苦手で、10年以上前ですがTOEIC990点(満点)を取得している英語の勉強でも単語帳や熟語帳を使って丸暗記をしたことはなく、一度精読した英語の長文を何度も繰り返し読むことで単語も覚えていました(なお主に勉強していたのは大学受験の頃です)。なお、単に多読をしていたわけではなく、一度文法等を駆使して精読した文章を何度も読み返していたという点がポイントです。こうすることで、自然な英語の感覚を身に付けることができたと感じています。

TOEICの試験(リーディング・リスニング)は私が受けていた10年以上前とは変わっているかもしれないですが、考えながら解いていると間違いなく時間不足に陥ります。英語の自然な感覚を身に付けていると、例えば穴埋め問題で、この単語は副詞形だから入らない、というようにいちいち文法を考えて解答を導くのではなく、自然な感覚で答えはこれ、と選択できるようになります(その感覚を言葉で説明するのは難しいですが・・・)。

3 私は一度やり始めるとある程度詳しく知りたくなるタイプですので、簿記関係については、YouTubeでふくしままさゆきさんの簿記2級の講義を視聴しつつ、3月に改訂版が出版される会計学や財務会計の教科書を購入して理論を勉強しようと目論んでいます。

また、3月には京都大学の宮沢孝幸准教授がPHP新書で「ウイルス学者の責任」という本を出版されます。去年出版されている「京大 おどろきのウイルス学講義」は購入し既に読んでいますが、素晴らしい研究者だと思いますので、皆さんもお手に取ってみてはいかがでしょうか。

人間、学びを止めなければ老いません。

弁護士事務所の増加

⑴ 司法制度改革により2000年代以降、司法試験の合格者数が増加し、現在は毎年1500人程度が合格しています。そのため、以前と比べて弁護士事務所の数が増加しています。

弁護士法人心千葉法律事務所が入居しているリードシー千葉駅前ビルも、昨年6月の事務所設立時は当法人も含めて弁護士事務所は2軒でしたが、現在では4軒と2倍になりました。

千葉駅北口は、私が司法修習を受けていた十数年前は、法律事務所は一つもなかったはずですが、現在では私が知る限り6軒の法律事務所があります。

以前は規制されていた弁護士事務所の広告も解禁されていますので(もちろん一定の制限はあります)、弁護士事務所の増加とあいまって弁護士へのアクセスは10年以上前と比べて格段に良くなりました。

しかし、これだけ弁護士事務所が増えると、どの事務所に相談したらいいのか迷う方も多いと思います。

⑵ 弁護士事務所の増加により顕著となったのは、弁護士の専門分化です。つまり、交通事故を専門に取り扱う事務所、離婚を専門に取り扱う事務所、相続を専門に取り扱う事務所、刑事事件を専門に取り扱う事務所等が増えました。もちろん、専門と言っても、その分野のみ扱うというわけではなく、その分野を中心として取り扱っている、という意味です。

そこで、弁護士(事務所)を選ぶ際は、ご自身が相談しようと思っている分野を専門的に取り扱っているかどうかが一つのポイントとなります。

弁護士法人心では、交通事故や債務整理など、複数の分野について専門に取り扱っている弁護士が所属しています。

⑶ ただし、例えば同じ連帯保証人としての相談でも、主債務者が返済できなくなったため債権者から返済を請求されたものの返済できる資力がないからどうにかしたい、という相談の場合は債務整理の相談となりますが、債権者から返済を請求されたが連帯保証人になった覚えはない、という相談の場合は一般民事(または消費者被害)の相談となり、異なる分野となります

どの分野の相談かわからない場合は、とりあえず市役所等の無料法律相談を利用してみるのもよいと思います。

かつての司法試験

1 弁護士になるためには、現在の制度では2つのルートがあります。一つは、法科大学院(ロースクール)を卒業して新司法試験に合格し、司法研修所を卒業するルート、もう一つは、予備試験に合格して新司法試験の受験資格を得て新司法試験に合格し、司法研修所を卒業するルートです。

2 しかし、かつての司法試験は、4年制大学の教養課程(大学2年までの講義です)で一定の単位を取得していれば、誰でも受けられる試験でした(この条件を満たしていない場合は、教養試験である一次試験に合格する必要がありました)。

大学で一定の単位を取得すれば誰でも受けられる試験でしたので、大学を卒業しても就職せず、アルバイト等をしながら司法試験の受験を継続する方が多くいました(法学部出身者に限らず、他学部出身の受験生も多くいました)。しかし、日本は就職について新卒一括採用が定着していますので、正社員として就職せず、アルバイト等をしながら司法試験の受験を継続することは、大きなリスクを伴う選択でした。

そのため、大学を計画留年し、例えば3回受けて合格しなければ就職するという方もいました(なお、旧司法試験は択一試験、論文試験、口述試験の3つから構成されていましたが、択一試験に合格しただけでもそのステータスは高く、就職活動で評価されていました)。

3 私も、卒業時に就職氷河期だったこともあり、就職せずに司法試験の受験を継続していましたので、大学を卒業して5年経った頃には今後どうなるのかと不安もありましたが(択一試験は得意で上位合格が続いていましたので、いずれ論文試験も合格するだろうと思い受験を継続していました)、合格者が増えたこともあり、旧司法試験にどうにか合格することができました。

4 司法試験合格者の増加に伴い弁護士数も増え、平均収入の低下により経済的魅力も薄れてきましたので、司法試験を誰でも受験しやすい制度に戻しても、受験者数は2004年頃のように5万人近くにはならないと思います。

ただ、社会や価値観はより多様化していますので、様々なバックグラウンドを持つ多くの方に法曹となっていただくことがより求められているのは間違いないと思います。

千葉事務所雑感

前回は、千葉駅周辺のランチ(弁当)事情について投稿しましたが、今回は千葉駅周辺の弁護士事務所の業務事情について、私が以前在籍していた事務所との比較も含めて述べたいと思います。

1 郵便局

⑴ 移籍前は、最寄り駅の東口から徒歩10分程度の場所に集配局である郵便局があり、問題なく歩いて行くことができる距離です。

集配局は、平日は、郵便窓口は午後7時まで開いており、土日も開いています。なお、ゆうゆう窓口もありますが、現在、夜間の受付は行っておらず、午前中のみ通常の窓口より早く開くようです。

以前在籍していた事務所も最寄り駅の東口にあり、集配局である郵便局まで問題なく歩いて行けますので、窓口で差し出す必要がある郵便(簡易書留や特定記録)について当日の集配に間に合わせるためには、午後7時までに郵便局で差し出せば大丈夫でした。

⑵ 他方、千葉駅の場合、午後5時まで受け付けている特定郵便局は千葉事務所から歩いて6分ほどの場所にありますが、集配局は若葉郵便局となり、千葉事務所のある千葉駅北口からは歩いて20分弱かかります。そのため、若葉郵便局での郵便の差し出しは現実的ではなく、午後5時までに近くの特定郵便局で差し出す必要があります。

⑶ なお、普通郵便はポストに投函すれば大丈夫ですが、柏事務所の場合、最寄りのポストの最終集荷は17時30分ころで、それに間に合わなければ、19時までに柏郵便局の窓口で差し出す必要がありました。

他方、千葉事務所の最寄りのポストは千葉駅北口のロータリーにありますが、このポストの最終集荷は19時20分ころのため、普通郵便に限れば、千葉事務所の方が余裕をもって差し出すことが可能です。

⑷ 内容証明郵便は、集配局で差し出す必要があり、移籍前の事務所にいた際は郵便局の窓口で差し出していましたが、千葉事務所だとさすがに大変ですので、電子内容証明郵便に切り替えました。電子内容証明郵便だと待ち時間がありませんので、業務は効率化しますが、電子内容証明郵便だと弁護士の職印での押印ができませんので、インパクトは弱くなります。

⑸ なお、千葉みなと駅には、千葉県内で最も大きい千葉中央郵便局があります。

郵便事情については以上です。

ランチ

私は昨年7月に柏から千葉に移籍しました。柏には事務所の近くにガスト、ジョナサン、夢庵、サイゼリアなどのランチがあるファミリーレストランがありましたので、よく利用していました。これらのファミリーレストランにはドリンクバーがありますので、食後にコーヒーを飲む私は必ずドリンクバーも注文していました。

しかし、千葉では、事務所は千葉駅北口にあるため(弁護士事務所も北口にはあまりありません)、ファミリーレストランがある千葉駅・千葉中央駅間まで行くのは遠く、またペリエにあるフードコートは混雑していることが多いですので、外で食べるとしても、エキナカの蕎麦屋さんか、魚力のイートインがほとんどです。なおエキナカには松戸富田製麺があり、ここのつけ麺は大好物ですが(通販でもよく購入しています)、順番待ちの行列がないことはほとんどないですので、お店で食べることはほとんどないです(なお、お土産つけ麺は順番待ちの行列があってもすぐに購入できます)。エキナカのお店を利用するには入場券が必要ですが、私は定期券がありますので、定期券で入退場できます。

このように、千葉の事務所に移籍してからは外で昼食を取ることがほとんどできないため、弁当を買うことが多くなりますが、弁当については柏より千葉の方がかなり充実しています。柏では、ときどき有名なカレー店であるボンベイの弁当を購入していましたが、それ以外はほとんどコンビニ弁当でした。

しかし、千葉駅のエキナカにはおいしい弁当屋さんが軒を連ねており、種類も豊富ですので、飽きることはありません。例えば、魚力は海鮮丼や寿司弁当、うおひでは焼き魚の弁当、塚田農場はチキン南蛮弁当、さぼてんはとんかつ弁当(駅の外にあるペリエにはとんかつ和幸もあり弁当を売っています)、大将軍は焼肉弁当を販売しています。お値段はもちろんコンビニやスーパーの弁当より高いですが、素材や味は違いを感じます。

また、千葉駅構内には有名なパン屋であるピーターパンもあり、軽い昼食を取りたいときはここでパンを2個くらい買って、事務所でコーヒーと一緒に食べています。とくに、アスパラガスを2本使ったパンが好きで、毎回買っています。

千葉駅を経由して旅行する方は、是非千葉駅構内でランチを楽しんでください。

弁当1個27○○円??

1 昨日の出来事ですが、千葉駅のペリエのとあるお店で2割引の弁当があったので、購入しようと思いレジに持って行きました。商品を受け取った店員がバーコードを読み取ったところ、27○○円(100円未満の正確な金額は覚えていません)と表示されましたので、その店員は「27○○円になります」と私に言いました。

そのお店は和食の弁当や総菜を売っていますが、チェーン店で、高級というわけではありません。購入しようとした弁当は定価でも1000円未満です。私の記憶では、そのお店では2000円を超える弁当は売っていません。

そこで、「27○○円?」とその店員に言ったところ、「27○○円です」と答えるので、再度「27○○円??」と聞き返したところ、その店員は「そうです」と言うだけでした。バーコードリーダーで弁当1個のバーコードを読み取ったのはその店員です。

このあと、このやり取りを斜め後ろで見ていた別の店員が、応対していた店員にレジの修正を指示し(一つ前の客の購入品の金額が加算されていたようでした)、無事7○○円で和食弁当が購入できました。

2 レジの設定ミスはやむを得ないですが、ここで私が問題だと思ったのは、その店員が「27○○円」という表示に疑問を持たなかったことです。

その店員は、自分が働いているお店がどのような商品をどれくらいの値段で売っているか熟知しているはずです(仮にその店員が新人だったとしても、少しは知っているはずです)。

そうであれば、弁当1個をバーコードリーダーで読み取り、27○○円と表示されたのであれば、その表示に疑問を持たなければなりません。

その店員がそのような疑問を持たなかったのは、マニュアル通りにしか仕事ができず、臨機応変に対応することができなかったからでしょう。

3 弁護士も、ときには臨機応変に対応することが必要な場合があります。私が経験したケースでは、詐欺罪の刑事裁判で、打ち合わせのときは犯意を認めていたのでそれを前提に被告人質問の内容を準備していたところ、公判期日でその被告人が犯意を否定したということがありました。

そこで、急遽私の頭の中で被告人が犯意を否定していることを前提とする被告人質問の内容を構成し、同じ公判期日で被告人質問を行いました。

なおこのケースでは、被告人は、検察官の質問に対しては犯意を認める内容の供述をしたため、再度私から質問し直したところ、犯意を認めると言うことで無事執行猶予となりました。

弁護士の専門性

新型コロナウイルスについての医療関係者の発言をツイッター等でよく見かけますが、その発言について、同じ医療関係者から、発言者の専門外の内容についての発言で間違いがある、などといった指摘がなされていることがあります。

また、多数の病院を回ったものの身体の不調の原因がわからず、ようやくたどり着いた専門医の診察で不調の原因が分かった、というドキュメンタリー番組もありました。

例えば、高熱が出た場合に近所の整形外科に診察を受けに行く方はいないと思いますので、医師には専門分野があるということは広く認識されていると思います。

 

他方、弁護士については、専門性について一般に認識されているとは言えません。これは、多くの法律事務所で、取扱分野を広く網羅して表示していることにもよるのかもしれません。

たしかに、弁護士は、それほど取り扱ったことのない種類の案件でも、専門家向けの解説書等を参照することで、ある程度の処理をすることは可能です。

しかし、その分野を多く取り扱っている弁護士と比較すると、処理のスピードは類型的に遅くなるでしょうし、忙しい弁護士であれば解説書を丹念に読み込む時間もありませんので、当該分野について専門性を有しない(あまり取り扱った経験がない)弁護士に依頼すると、経験の多い弁護士に依頼する場合と比較し、不利益が生じやすいとは言えるでしょう。

これは極端な例ですが、車(四輪車)対オートバイの交通事故の過失相殺について、依頼を受けた弁護士が車(四輪車)対車(四輪車)の過失相殺の表を見ていたケースもありますし(見るべきは四輪車対単車の過失相殺の表です。交通事故をそれなりの件数扱っている弁護士であれば、このようなことはあり得ません)、また、個人再生の委任契約を数年後に弁護士から解約された方の相談について、その解約された理由を聞くと、税金の滞納が解消されていないから申立てができない、というものでした(税金滞納があっても、分割納付の合意ができており履行可能性があれば、手続きを進めることができます。その方は分割納付の合意があり分割納付をしていました)。

相談の際は、同種案件についてその弁護士がどの程度扱ったことがあるのかも聞いてみるとよいと思います(なお、その弁護士が若手で経験が少なくても、同じ法律事務所の上の弁護士が多数の経験を有しており、その弁護士の指導監督を受けることができる場合は、適切な処理を期待できますので、ケースバイケースです)。

マンションの解体費用

弁護士として破産管財人や相続財産管理人の業務を行う際、不動産を売却しなければならないことがよくあります。

相続財産管理人の場合、被相続人が身寄りのない(相続人のいない)成年被後見人であることもあり、その被相続人が戸建てを所有している場合は、家も古く中はかなり汚れていることもあります(身寄りがいないと成年後見人は弁護士や司法書士等になりますが、掃除をすることはあまりありません)。

その場合、不動産の買主は建物を解体して土地を利用する(新たに建物を建てて売却するなど)ことを想定して購入しますので、その解体費を考慮して購入価格を提示することになります。

この戸建ての解体費用ですが、私が関わった案件では、高くても数百万円程度が想定されていました。

2020年1月、滋賀県野洲市が市内の築48年の分譲マンションについて、空家対策特別措置法に基づき行政代執行で解体工事を始めたとのニュースが出ていました。このマンションは1972年建築の3階建てで、9部屋あるが、住人は十数年前にいなくなっており、管理組合がなく修繕費用も積み立てられていないため、壁や階段が崩れるなど老朽化が進んでいたとのことでした。

その後の報道によると、この解体工事には1億1800万かかり、その費用について市は所有者9人(9部屋あるマンションなので9人です)に各1300万円を請求し、一部の所有者は支払ったそうです。

3階建て(9部屋)のマンションでこの金額ですので、タワーマンションを解体する場合はどれほどの費用がかかるのでしょうか。日本の人口は今後も減り続け、それにともない住居の需要も少なくなりますので、マンションについても空き部屋が増えることになります。そうなると管理費や修繕積立金の滞納も増え、十分な修繕もなされないまま廃墟マンションになってしまいます。

現在の法制度では不動産を放棄することはできないため、そのようなマンションの所有者がそれを手放すためには、新たな買主を見つけなければなりません。しかし、住居の需要は減る一方です。

主要な駅の前に建っているマンションであれば需要が減ることもないと思いますが、そうではないマンションの購入を検討している場合は、将来のことを十分考えてから決めたほうがよさそうです。

千葉地方裁判所

⑴ 弁護士法人心 千葉法律事務所を設立してから5か月が経過しました。

高校生のときは毎日京成千葉線の千葉中央駅を利用していましたが、千葉市まで来ていたのはその3年間と、弁護士になる前の司法修習の9か月(民事裁判、刑事裁判、検察各3か月)のみですので、区や駅の地理的な位置関係がまだ把握できておらず、ご相談の際、最寄り駅はどちらですか?とお聞きすることも多いです。

ただ、これは柏で業務をしていたときも同様で、もともと柏が地元というわけではなかったですので、地名が読めないことや(「十余二」など。「とよふた」と読みます)、駅前の道路の愛称(「サンサン通り」など)がわからなかった、ということがありました。

⑵ 千葉県内には規模の大きい裁判所が二つあり、一つは千葉市にある千葉地方裁判所(本庁)で、もう一つが松戸市にある千葉地方裁判所松戸支部です。

千葉地方裁判所松戸支部の管轄は松戸市、柏市、野田市、流山市、鎌ヶ谷市、我孫子市で、市川市、船橋市、浦安市は千葉地方裁判所(本庁)の管轄になります。

ただ、千葉県の地図を見ていただければ一目瞭然ですが、直線距離では市川市は千葉地方裁判所(本庁)がある千葉市中央区よりも千葉地方裁判所松戸支部がある松戸市の方が近く、浦安市は東京地方裁判所がある霞ヶ関の方が近いです。

そこで、以前から、船橋市に事務所を構える弁護士を中心に、船橋市に千葉地方裁判所の支部を作ろうという運動が行われていますが、船橋市があまり乗り気ではないようで、実現の見込みは立っていません。

逆に、コロナ禍で裁判手続のIT化が加速し、そうなると裁判所の地理的関係はあまり問題にならなくなりますので、支部の増設はより難しくなる(不要になる)ということになるでしょうか。

⑶ ただし、市川市(JR総武線の下総中山駅から歩いて行ける距離)には簡易裁判所と千葉家庭裁判所の出張所があり、市川市、船橋市、浦安市が管轄区域ですので、140万円以下の民事訴訟や民事調停、家事調停等はここで行うことになります。

弁護士法人心 千葉法律事務所の開設

弁護士法人心は、2020年7月1日、千葉駅北口徒歩1分の場所にあるリードシー千葉駅前ビルに「弁護士法人心 千葉法律事務所」を開設しました。ビルは千葉駅北口のロータリーの目の前にあり、ビルの1階には千葉信用金庫千葉駅前支店が入っていますので、すぐにわかると思います。ちなみに、ビルに最寄りの千葉駅北口の階段を降りたところからビルの入り口まで、私の足で45秒でした。所長には私が就任しています。

https://www.chiba-bengoshi.pro/

千葉駅の北口側は閑静な住宅街になっており、駅前にもオフィスビルはあまりありません。駅前の人通りも少なく、法律事務所の立地としてはベストな場所です(歩行者を呼び込むことをメインとするお店にとっては難しい場所ですが)。

私は本千葉駅の近くにある県立千葉高校出身ですので、高校生時代は千葉駅にも時々来ていましたが(通学で使っていたのは京成千葉線の千葉中央駅です)、千葉駅は再開発によりだいぶ変わりました。エキナカには私の好きなつけめんのお店もあり、行列が少ないときに立ち寄っています。

千葉市には千葉地方・家庭裁判所の本庁があります。本庁の管轄は千葉市、習志野市、市原市、八千代市、船橋市、市川市、浦安市になります。なお、市川市に家庭裁判所の出張所がありますので、船橋市、市川市、浦安市については、家事調停等一部の事件は市川の出張所の管轄になります。

簡易裁判所については、千葉簡易裁判所の管轄が千葉市、習志野市、市原市、八千代市になり、市川簡易裁判所の管轄が船橋市、市川市、浦安市になります。

また、裁判員裁判については、千葉県内では、千葉地方裁判所の本庁でのみ行われます。

なお、千葉県内の簡易裁判所で行われた民事裁判について控訴が行われた場合、管轄はすべて千葉地方裁判所の本庁になります。この点は、専門家でも誤解している場合があります。松戸簡易裁判所の民事判決について控訴した場合、千葉地方裁判所松戸支部に行くわけではなく、千葉地方裁判所の本庁になるというわけです。

ちなみに、茨城県の取手簡易裁判所で出された判決について相手方が控訴したということがありましたが、控訴審の管轄は水戸地方裁判所の本庁ですので、水戸まで行くのに苦労した、ということがありました。

弁護士法人心 千葉法律事務所では、相続、遺言、相続税、生前対策、離婚、交通事故、自己破産、個人再生、任意整理、過払い、刑事弁護などを主力業務として扱っておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

法律相談について

1 弁護士が行っている法律相談は,法律に関係するトラブルに巻き込まれた方など,法律による対応が必要な方を対象として行っているものです。

例えば,離婚の場合,親権,養育費,慰謝料,財産分与などの離婚条件を決める必要があります。これらの条件は,まずは法律に則って検討しなければなりませんので,弁護士が行っている離婚相談の対象になります。

他方,配偶者から離婚を求められた方が,離婚を回避したい,という趣旨で法律相談を希望する場合,現時点で配偶者が離婚訴訟を提起した場合に判決で認められるかどうかを検討する,という点では法律の問題になりますが,離婚を回避したいという方のほとんどは,離婚訴訟を起こされた場合のことではなく,配偶者と仲良くする方法を知りたい,という趣旨で弁護士に法律相談を申し込んでいるのではないかと思います。

このような場合,仲良くする方法というのは事実上の問題で,法律で解決できる内容ではありません。このような内容の相談では,私は個人的な意見・感想を話したり,家庭裁判所の夫婦関係調整調停(円満調停)を説明するくらいのことしかできません。

2 法律相談は,法律に関係するトラブルに巻き込まれた方ご本人(当事者)を対象として行うものです。もちろん,刑事事件の法律相談で,ご本人が逮捕・勾留されている場合はご本人が弁護士事務所に来ることはできませんので,ご家族を対象として相談を行うことになります(その後,弁護士が警察署等でご本人と接見して事情を聴くことになります)。

しかし,離婚相談の場合,離婚の当事者ではなく,当事者のご両親(またはその一方)から相談の申し込みがあり,当事者は相談に来る予定(意思)はない,ということがあります。

当事者のご両親は,弁護士から説明を受けてそれを当事者に伝える,という趣旨で法律相談を申し込んでいることが多いですが,この場合,伝言ゲームの危険性があります。つまり,弁護士の説明をご両親が誤解して,または歪めて当事者に説明する危険があるということです。ご両親のみが相談を希望している場合,離婚について当事者である息子または娘と意見が対立していることがあり,そのようなケースでは,弁護士の説明が歪められて当事者に伝えられる危険が生じやすくなります。

また,離婚の条件等を検討するためには,当然ですが,当事者から具体的な事情を聴かなければなりません。

そのため,私が担当している離婚相談では,当事者が来所しないご相談は原則としてお断りしています。

裁判傍聴と記録の閲覧

民事訴訟や刑事訴訟の審理は,原則として公開の法廷で行われます。日本国憲法82条1項は,「裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ。」と規定しています。公開されている審理は,どなたでも裁判所で膨張することが可能ですが,傍聴席には限りがありますので,傍聴人が多数見込まれる事件では,抽選が行われることがあります。東京地方裁判所では,ウェブサイトで傍聴券交付情報を公開しています。

私が過去に担当した訴訟事件では,傍聴席が満席になったことはありませんが,裁判員裁判ではほぼ満席になった事件もありました。また,私が担当した松戸の裁判所の刑事裁判では,傍聴席が混雑することはほとんどなく閑散としていましたが,学生さんが社会科見学で傍聴に来ていたときは,傍聴席の半分程度が埋まっていました。自白事件でしたのであまり勉強にはならなかったと思いますが。

審理,判決が公開の法廷で行われるということは,提出された書面や証拠も公開されるということを意味します。民事訴訟法91条1項は,「何人も、裁判所書記官に対し、訴訟記録の閲覧を請求することができる。」と定めています。当事者やその代理人弁護士だけが閲覧できる,というわけではありません。ただし,訴訟記録の謄写は,訴訟の当事者または当該訴訟について利害関係のある第三者のみ行うことができます(民事訴訟法91条3項)。

私が担当している離婚訴訟や慰謝料関係の訴訟では,当事者のプライバシーに関わる書面や証拠が提出されることがあります。このような場合は,プライバシーに関わる書面や証拠の閲覧制限を裁判所に申し立てることなります。民事訴訟法92条1項は,「次に掲げる事由につき疎明があった場合には、裁判所は、当該当事者の申立てにより、決定で、当該訴訟記録中当該秘密が記載され、又は記録された部分の閲覧若しくは謄写することができる者を当事者に限ることができる。」と規定し,その1号で「訴訟記録中に当事者の私生活についての重大な秘密が記載され、又は記録されており、かつ、第三者が秘密記載部分の閲覧等を行うことにより、その当事者が社会生活を営むのに著しい支障を生ずるおそれがあること。」と定めています。

私が過去に被告側の代理人として担当した慰謝料請求訴訟では,プライバシーに関わる写真やメール等が原告側から証拠として提出されたこともありましたので,閲覧制限を申し立てたことが2回ほどあります(いずれも認められました)。